排水処理施設の設計・施工

タッチストーンシステムは、接触材に天然火山灰を利用した画期的な排水処理設備です。
排水中の有機物を分解する様々な生物の生息を可能とし、安定した処理を実現します。

タッチストーンシステムの特長

　高濃度汚水を対象とした排水処理プラントです。天然の火山灰接触材を用いた接触曝気方式で微生物を高濃度に維持し、処理性能を向上させると共に、発生汚泥量を従来方式の１／２としています。

容積負荷が大きい 曝気槽内のMLSSを高濃度に維持でき、処理水量の増量など流入負荷増大に対応します。 負荷変動に強い 水量変動、濃度変動に柔軟に対応し、高濃度排水を安定して処理します。 余剰汚泥の発生量を低減 接触材上に発育する後生動物が余剰汚泥を捕食し、汚泥の発生量を大幅に低減します。 容易なメンテナンス 接触材は目詰まり・目減りすることがなく、交換・補充が一切不要です。 運転管理の省力化 酸素溶解効率が高いため、風量調節の頻度が少なくて済みます。 窒素・リンを除去 湖沼・海域などの富栄養化の元凶となる窒素・リンの除去能力があります。 悪臭発生を防止 接触材に混ぜ込んだクロボク土の脱臭効果により、悪臭の発生を防止します。

浄化性能

厳しい水質基準をクリア

食品工場納入例では、BODで3,500[mg/ℓ]の排水を20[mg/ℓ]以下まで処理することが可能です。また、三次処理を行うことにより厳しい水質基準(BODで5[mg/ℓ]以下)にも対応することが出来ます。

処理性能実績例

システム	排水種類	原水ＢＯＤ	処理水ＢＯＤ
二次元処理	食品工場(洋菓子製造)	3,500	7,5
	厨房排水	418	8,3
	合併浄化槽	540	3,6
三次元処理	食品工場Ａ(惣菜製造)	2,900	0,5
	食品工場Ｂ(惣菜製造)	260	0,9

適用業種
食品加工排水、食肉加工排水、水産加工排水、農漁業集落排水、給食センター、合併浄化槽

各種排水処理施設の改良

既設排水処理設備の様々な問題を解決します。

標準活性汚泥法を代表とする活性汚泥処理施設をタッチストーンシステムに改造し処理能力を向上させるなど、お客様の現有施設を最大限に生かした施設改良を行います。

高性能接触材「タッチストーン」

天然火山灰の力で高性能排水処理を実現 タッチストーンシステムの安定した処理を支えるのが天然火山灰を利用した接触材「タッチストーン」です。 二酸化ケイ素を主成分とするため生物親和性に富み、緻密な微生物膜と巻貝などの後生動物が良好に形成されます。

既存設備の改修提案

↑曝気槽内接触材充填状態

タッチストーン投入により既存設備を大幅改善 既存設備(標準活性汚泥方式)へ高性能接触材「タッチストーン」を充填することにより、処理性能・管理面での大幅な改善を図ることが可能です。

汚泥処理費削減効果

汚泥処分費試算例

[試算条件]

1. 標準活性汚泥方法の汚泥転換率５０％※
2. タッチストーンシステムの汚泥転換率２５パーセント※
3. 脱水後の含水率８５％で産廃引取り
4. 汚泥処分単価￥20,000/ton

※条件により異なる場合があります。

流入ＢＯＤ総量(kg/日)＝流入ＢＯＤ当量(mg/ℓ)×流入水量×1/1,000(m³)